4Kリマスター版が劇場公開されたので渋谷にて鑑賞。
ファスビンダー作品をまとめた輸入盤DVD-BOXは持っていますが、流石に本作を英語字幕で見る気力はなく、ついに日本語字幕で観れる機会が来たかぁと嬉しかった。
有名な小説の映画化のようですが未読。
1つ1つのシーンがモノクロなのに色鮮やかに映り、まるで小説から映像が浮かび上がったような感覚を味わえる。
序盤は会話の内容もストーリーも分かりやすくて映画にのめり込むように楽しんでいたのですが、中盤から急激に会話や場面転換が難しくなったのは俺だけ...?
時間軸が分かりづらくなって、どんどん睡魔が襲ってくる...
どうやらこの映画に出てくるナレーションの語り口や挿入される文章は、この映画公開当時でさえドイツ人にとっても古臭くて難解なものらしく、日本人からしたらいきなり古文が出てくるようなものだろう。
ナレーションで語ってる事と映像で行われてる事が関係ないものにしたりと、あえて複雑化することでエフィが感じていた違和感を視聴者も感じるように仕向けられている。
もっとエフィの幼少期を描いて欲しかったなぁとか、旦那さん確かに真面目な人だけどあらすじに書かれてるような「年若い彼女をしつけようとする」描写そんなに無かったけどなぁとか(「マルタ」のクソ夫ほどでないにしろ、そういうシーンも欲しかった)、エフィと子供との交流も描き足りないなぁとかチラホラ不満が...
満足とまでは行かなかったけど、見られて良かった。
ファスビンダー完全制覇まであと7本!