ヘルムート・ジモによるテロにより、父 ティ・チャカを亡くしたティ・チャラは王位を継ぐためにワカンダへ帰国。儀式で、ジャバリ族のエムバクを決闘で打ち負かしたティ・チャラは国王に即位する。一方その頃、エリック・スティーブンスという男が武器商人 ユリシーズ・クロウと手を組んで、ロンドンの博物館を襲撃し、ヴィブラニウム製の品物を奪う。ティ・チャラはクロウを捕らえるべく、幼なじみで元恋人のナキアと親衛隊長のオコエを連れて、裏取引が行われる韓国の釜山へと赴く。
MCU第18作目。
第91回アカデミー賞において作品賞をはじめとする7部門でノミネートされ、作曲賞・美術賞・衣装デザイン賞の3部門を受賞。スーパーヒーロー映画が作品賞にノミネートされるのは史上初。
アフリカが舞台で、主人公も監督も黒人。他のキャストやスタッフも大半が黒人で製作された作品で、こういう点も作品賞ノミネートに繋がったのかな なんて思ったり。
ワカンダの世界観がまぁ美しくてで、近未来な文明とアフリカの途上国らしい溢れる自然が融合した世界観は見事の一言です。そして終盤の大規模な大乱闘もめちゃくちゃカッコよかったです。ホントに圧倒的な映像力だったと思います。あと、普通にブラックパンサーの造形がけっこう好みです(笑)。アフリカらしさのある音楽も雰囲気抜群で、3部門のオスカー獲得も納得です。
ストーリーとしては比較的わかりやすいものになっており、展開も読めはしますが、そんなことはかまわなくて、シンプルでわかりやすいからこそ入り込みやすかったし、前述の視覚や聴覚から入ってくる魅力を存分に堪能することができたと思います。国王が王座を奪還しようとする なんてストーリー、そんなのアツいにきまってる(笑)。
数少ない白人キャラの1人であるロス捜査官ですが、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」でジモに振り回された彼が今作ではめちゃくちゃ頼もしくて、ちゃんとカッコよかったです。武器商人 クロウもそうだけど、他の作品で出てきたヒーローでもないキャラがサラッと出てきて、ちゃんと存在感示すのはMCUのいい所のひとつかもしれないなぁ って思いました。
2018年3月24日に「アベンジャーズ」を超え、北米で史上最高の興行成績を獲得したスーパーヒーロー映画になったらしいです。こういう結果も出てるように、やっぱり万人受けする作品なんだなぁ と思いました。
めちゃくちゃカッコよかったティ・チャラ/ブラックパンサーですが、チャドウィック・ボーズマンの死去により、それが主人公の作品が、もう観れないということが残念でなりません。
Chadwick Boseman Forever.