ルーマニア製の西部劇。モノクロ。丘の斜面を横から撮ったロングショット。左から右へ、2騎がフレームイン/アウトする。「1853年ワラキア」と出る。騎乗者は、法執行官とその息子イオニタ。彼らは単発銃(…
>>続きを読む2022/4/14
1853年、ルーマニア南部。法執行官コンスタンディンと息子のイオニタ。序盤こそ、周りに疎まれながらも仕事をこなす役人といった感じだけれど、声をかけた女性への手の平返しの「クソババ…
罵詈雑言に正義が一欠片
1853年ルーマニア南部のワラキア。地元の法執行官コスタンディンと息子のイオニタは、領収から金を奪って逃亡したロマの奴隷を追う。
飛び交う言葉は罵詈雑言、奴隷を売買して、…
主人公の親子とロマの奴隷が過度に打ち解けないのが良くて、会話を交わしつつも根底ではそもそも無関心なのが恐ろしい。しかし『アンラッキー・セックス〜』でもそうだったがこの監督のコメディはインテリのウケを…
>>続きを読むこの監督はアンラッキー・セックスしか観れてないのだが、ここでも遺憾なく発揮される尖ったブラックユーモアの洪水に息が詰まる。そしてかなりサディスティックな作品になっていて、上からの圧力とあらゆるものを…
>>続きを読むどれだけ悲惨で都合の悪い歴史でもそれを変えることはできない。
歴史修正主義の圧力が強くあまり描かれて来なかったルーマニアの黒歴史(19世紀初頭ワラキアにて、ロマ人ジプシーの奴隷制)をユーモアを交えて…
ベルリン金熊賞「アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ」の公開を控える、ラドゥ・ジュデ監督の過去作品。
白黒の映像が美しく、随所に見られるヒキからのショットにも引き込まれましたが…。
何という…