いの

さらば冬のかもめのいののレビュー・感想・評価

さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)
3.8
2名の海兵隊員が窃盗癖アリの若い水平を護送する。ノーホークからポーツマスまで。ニキ2名によるアレやコレやなどがあり(それがなんとも味わい深い)、18歳の青年にとってこの旅は、オトナへの通過儀礼の旅となる。妙な兄弟愛というのか友情というのか、うまく言葉にあてはめられないような関係が築き上げられていく。そして彼が走り出した時、観ている者はこの旅の終りを痛感する

冬の風景がいい。なんか1970年代の映画だなって感じがする。このジャケの破壊力はいったいなんなん?3名での旅なのに。でも、観終わってあらためてジャケを眺めると、これもなんとも味わい深いものがある。彼の水兵姿はレアなんでしょうか。セーラー服も帽子も全然似合ってないのが可笑しすぎる(※感じ方には個人差があります)。最終泊の夜、ジャック・ニコルソンが鏡に向かって櫛で髪を梳かす場面では、“ちょっとちょっと、そこまで自虐やってくださらなくても大丈夫です!”とツッコミたくなった。さすがジャック・ニコルソン。まさか今作で唱題をきくとは思わなんだ。邦題、良いと思う
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