才能溢れる男性デザイナーが独りよがりな愛情で一人の女性を振り回す滑稽さを描く、ジャック・ベッケル監督の長編3作目。自信家の男と愛情に真摯に向き合う女のすれ違いや、身近にある本当の愛に気付けない男の愚…
>>続きを読む世界的ファッションデザイナーのゴルチエが絶賛したと聞いてたから期待値上げすぎたのかそこまで
ベッケルの中では凡作だと思う
イ・チャンドン『オアシス』のように願望が現実かのように見える終盤のシーンはそ…
ジャック・ベッケル監督による、メロドラマの傑作。ただの男女の三角関係でここまで面白いものが観られるとは!
パリで一番のファッションデザイナー、クラレンスは仕事に忙殺される日々だが、女好きで手が早い…
通俗的な恋の鞘当てを進行させていきつつ、ゆっくりと確実に毛色を変えていく手際の良さに縮み上がる。レイモン·ルーローの神経質な言動や眼力が布石となっての説得力。人物造形の勝利。移動手段が自転車なのもま…
>>続きを読むベッケルにしては落ちると思うが、長い長いエレベーターを降りた先に現れるミシュリーヌ・プレールとの見つめあいと切り返しが見事。見事すぎる男と女の出会い。
レイモン・ルーローを幼稚で身勝手な人間として書…
廊下を歩き回る動線演出、モブを使った巧みな視線誘導など絶好調のベッケル演出だが、今回はそれより静の異様さが印象的。
やっぱりラストシーンの下着をはだけさせたマネキンにベールを着せる倒錯ぶりがお気に入…
ゴルチエが毎年観ては涙を流してるというこれ、アマプラに来てる。また観られるとは。
モノクロだし現代に比べるとセットも音楽もはるかにシンプルなんだけど、だからこそときめきや傲慢や絶望がよぎるクローズ…