あらすじ：恋愛は感情ありきだけど、感情だけでどう行動するか決めると、終わるよ。
来年就職の大学生ダンとメルは、付き合って６年。未だにラブラブだが、周囲の環境が変わってその関係性を見直すことになり…というお話。
ダンを擁護したい時間帯とメルを擁護したい時間帯が交互に訪れ、「擁護に値する二人が一体なぜこんなことになったのか」という疑問と向き合う脚本。
感情の赴くままに行動するから、自分がされると嫌なことをしてしまい、謝る。それを繰り返すうちに相手の立場に立てたり、相手を失いそうになってその大切さが分かったりして、許し合えるようにはなるかもしれない。でも、その先に進めるかどうかはまた別の話。
これまでずっとダンより幼稚で、感情論しか展開できなかったメル。しかしその最後の問いかけは、感情がバッサリ切り分けられており、極めて冷静に核心をついた。続けようと思えば続けられたぬるま湯生活に見切りをつけ、ダンより先に大人の階段を登り切ったのだ。
結婚のきっかけに恋愛感情は要るかもしれないけど、（一緒にいられたらそれでいいみたいな）恋愛感情では結婚生活は運営できないことを、結婚前に悟るのはポジティブなこと。パートナーとどちらに進むべきか迷っておられるシングルの方には、深く刺さるかも。
