パケ猫パケたん

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

4.6

㊗️12ヶ月のシネマリレー 2024ー2025
開催@福岡🎉🎊

㊗️シネマお遍路(パケたん)88箇所
終了🎉🎊


『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』 (2015)
    🇺🇸USA 124分


●スタッフ

監督
ジェイ・ローチ

脚本
ジョン・マクラマラ

撮影
ジム・デノールト

音楽
セオドア・シャピロ

原作
ブルース・クック
(評伝 『ダルトン・トランボ』)


●キャスト

ブライアン・クランストン
(ダルトン・トランボ)

ダイアン・レイン
(クレオ・トランボ)

エル・ファニング
(ニコラ・トランボ)

ヘレン・ミレン
(ヘッダ・ポッパー)

マイケル・スタールバーグ
(エドワード・G・ロビンソン)

デビッド・エリオット
(ジョン・ウェイン)

ディーン・オゴーマン
(カーク・ダグラス)

クリスチャン・ベルケル
(オットー・プレミンジャー)


●概要

ハリウッド黄金期からの天才脚本家、
ダルトン・トランボの伝記映画
トランボは、進歩的な民主党員であり、共産主義の集会にも参加していた
第二次大戦の終戦(1945)後、徐々に米ソ冷戦となり、米国内の共産主義を排斥する運動が起きる(赤狩り)
マッカーシズム(1948頃~1950年代前半)の嵐にトランボは巻き込まれ、議会の召還を拒否(ハリウッド・テンのひとり)
刑務所に収容される
出所後、表面では、脚本が書けないので、B級映画を中心に、変名で仕事をするトランボ
そのマッカーシズムの間にも、『ローマの休日』(1952)及び『黒い牡牛』(1956)と、二度のアカデミー賞受賞に輝く、トランボの不屈の闘志を描いている


●映画のレビュー🐱

マッカーシズムをガチに描いた、珍しい映画
ダルトン・トランボは1930年代に、透徹な『ジョニーは戦場に行った』の小説
を書いた天才的な人だが、いつに於いても仕事の鬼、風呂場でもタイプライターを叩いており、ある程度、四苦八苦しておりカッコいい、映画的には、ジャズ🎷が流れていて渋い

共産主義について
全ての生産の成果を、平等に分配するという理念は、理想的であることは確か
ただし、過去の歴史上の、現実の共産主義国、例えばソビエト連邦、中華人民共和国の夥しい粛清の数を見れば、運用が非常に難しい
権力が、国家に全て委ねられる点なのか、人類に共産主義は危険なのだろう

自由主義に於いては、思想・信仰の自由は保証されているハズではある
時として共産主義国は急進する傾向にあるので、その局面に於いては、自由主義国も国内が、一致団結する必要があるので、言論統制の方向へと進む

ただし、その言論統制へと向かう局面に於いても、議論と、平等性とか、透明性は確保すべきである

そのような、自由主義や民主主義の根幹に於ける、究極の鬩(せめ)ぎ合いな所をこの映画は描いていて、深い

トランボは、そんな共産主義の危うさや、自由主義の欺瞞を達観していたのかも知れない、『ジョニーは戦場に行った』の脚本家であるし、視座が高いハズで、だから、議会に出て証言をしなかったのだろうか、所詮、愚かな人類のする事であるから

共産主義と自由主義のギリギリの鬩ぎ合いは今も続いている

さて、ささやかな回答としては、家族主義は絶対だという考えだ
トランボ家族の協力関係は、ひたすら美しく見える、砂漠のオアシス

同時に、トランボを支える映画の仲間、
プロフェッショナルたち
B級映画専門のハズなのに、メキシコロケで大作『黒い牡牛』を撮らせる、プロデューサーのフランク・キング❗
丸坊主で似ていたオットー・プレミンジャー監督❗
そして、『スパルタカス』(1960)のカーク・ダグラス❗
『スパルタカス』の場面に於いては、鬼才キューブリックの影👥も感じて痺れる、天才は天才を知るって感じか
出来る男どもの友情も、人類の普遍な叡智であろう


●12ヶ月のシネマリレーについて

前回、何故、『黒い牡牛』が選ばれていたのかが、この映画で判った
ひと言で云えば伏線だった

大作『黒い牡牛』の🇲🇽メキシコのロケーションが見事だった事が思い出されて、フランク・キングの懐の深さに感動した

マジでガチやん
シネマリレー📽️

また、本作は、マッカーシズムを描いていて、『グッドナイト&グッドラック』(2005)も同様なので、立体的に構築しようとしている

共産主義とその限界、コスモポリタンでありうる事など、おそらく、ジェレミー・トーマスを中心にして、映画と歴史を総括している感じなので、本格的

そして、『シェルタリング・スカイ』
を待っている🐪🌙🏜️


KBCシネマ🎦(聖地枠)
シネマ2

2024ー106ー87


●シネマ世界旅行2

5🇪🇸スペイン『ロボット・ドリームズ』(2023)➡️【6🇺🇸USA 『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(2015)】➡️



●シネマお遍路(パケたん)

88箇所 内容

【山口県】 1

・下関市1
(シネマサンシャイン下関 シネマ6)

【福岡県】87

・北九州市1
(シネプレックス小倉 スクリーン5)

・福津市2
(TOHOシネマズ福津スクリーン3、6)

・福岡市(聖地枠)64

(KBCシネマ)42
(シネマ1)24
(シネマ2)18

(kinocinema天神)16
(シアター1)7
(シアター2)6
(シアター3)3

(中洲大洋映画劇場)6
(大洋1)1
(大洋2)2
(大洋3)2
(大洋4)1

・福岡市(聖地枠以外)20

(UCキャナルシティ13)11
(スクリーン1.2.3.5.6.8.9.10.11.12.13)

(T-JOY博多)7
(シアター2.3.4.6.7.9.11)

(TOHOシネマズららぽーと福岡)2
(スクリーン2.4)

二周目も、やるでよ🐱


以上、ご拝読、ありがとうございます
🐱🙇‍♂️💦💦