めめ

リメンバー・ミーのめめのレビュー・感想・評価

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)
3.5
音楽と映像が8割の映画だった。他の皆さんも仰ってるようにストーリーはベタで、展開は割と読めてしまう。ラストの「Proud Corazón(音楽はいつまでも)」は本当に素晴らしくて感動した。
私は「音楽禁止」ではないですけど、わりと色んなものを禁止されて抑圧されて育てられたんですね。なのでかなりミゲルの立場に感情移入してしまい、どうしてもミゲルの家族(特にエレナ(ミゲルの祖母))が許せずに終わってしまいました。「家族の絆」って言葉で済ませてハッピーエンドっていうのがどうも納得いかずです🥹
イメルダの立場からすると音楽のせいで家庭が壊れたのは紛れもない事実で、憎むのは当然だと思います。しかし、その子孫たちも思考停止で音楽禁止や靴職人の仕事を強要するわけです。そこにミゲル本人の意思はひとつも無いですし、靴職人になりたいかどうかヒアリングすらされてないと感じました。
私は親戚が少なくこの映画で描かれる「一族」っていう感覚が正直あんまり分からない上に、平成令和と生きてきて個人主義に染まってるので、ミゲル本人の意思を尊重しない家族が恐ろしかったです。
もちろんヘクターみたいになって欲しくないっていう親心の存在は理解するんですけど、自分の思い通りになって欲しいから縛り付けるのは本当の愛じゃないと思います。ミゲルの家族の描き方が極端すぎて私は見ててしんどかったですね😅
ミゲルという主人公が音楽禁止の呪いを打ち破る物語とxで書かれてる方がいましたが私もそういう物語として受け取りました。現実の世界ではミゲルみたいな幼少期を過したら(おばあちゃんはミゲルのギターを壊したんですよ、、?)、ラストシーンのように終わりよければすべてよし的な感じで家族と打ち解けることはできません🥹が子供向け映画だからだと自分に言い聞かせながら観ました😂トラウマ蘇り映画でした😂😂
ギターについての謝罪シーンを描かなかったのは子供向け映画としてダメだと思います!笑
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