KAKIP

ガタカのKAKIPのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
4.2
記録用
アンドリュー・ニコル監督作品。
人間が産まれてくる前に遺伝子操作によりあらゆる欠点を排除した状態で誕生することが可能になった近未来SF。

技術により欠点が排除された人間とその技術が確立する前や貧しい人たちは人間の能力格差がはっきりとされている世の中で劣等な遺伝子だと就職活動で一次検査の段階で落とされる。

産まれた瞬間から格差が生まれとんでもない絶望のように思えるが今作のキモは主人公が遺伝子操作をせずに産まれた兄で弟が遺伝子操作で優秀に産まれた格差兄弟。
しかし体も弱く性能で劣る兄が雑草魂ととんでもない努力でのし上がっていくスポ根SF。

しかし検査では引っかかるため遺伝子は優秀だが挫折してしまった人物と表裏一体の共同生活を送り協力しながら日々を過ごす。
この二人こそがこの世界の歪みを体現しており環境や努力によりどうとでもなるというメッセージがひしひしと伝わるがどんどん追い込まれていく主人公が持ち前のガッツで乗り越えていく様は見ていて気持ち良い。

まだ未視聴な人はお堅そうなSFではなく「努力したものは全て報われるとは限らん。
しかし成功したものは皆すべからく努力しておる!」という鴨川会長の言葉が聞こえてきそうな系だと思ってみてほしい。
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