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君はひとりじゃないのKAKIPのレビュー・感想・評価

君はひとりじゃない(2015年製作の映画)
2.9
記録用
マウゴダジャ・シュモフスカ監督作品。

父と娘の心の傷を治すのはセラピーか幽霊か、、。

殺人課の刑事である父は妻を亡くし娘は未だにその傷から立ち直れてはおらず痩せてきて不健康そうな様子がみられる。
父親は日頃から「死」にあまりにも近い職業のため妻の死に対しても麻痺している。

娘は精神科に通い心霊セラピーにかかり治療を促すが父親は信じておらず親子の折り合いもうまくいかない。

そしてこの映画一番の特徴が序盤からバンバンと心霊現象や幽霊の描写がさも当たり前のように描写されるのだがあまりに奇妙に発生することと恐怖演出を一切排除しているので心霊をコメディとして扱っていることだ。

一つ前にレビューしたサムライミの「ギフト」と同じように霊能者が登場する題材であるがこちらは全く信じておらず最終的な決着もギャグに落としていてそれが親子が前に進むキッカケとなり前向きに進んでいくことになる。

心霊現象よりも人のメンタルが弱ってしまっていることのほうが怖いことを描き現実的でありコメディ様子もある奇妙な印象に残る映画でした。
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