このレビューはネタバレを含みます
「おじさん」
「ラーマ万歳」
新文芸坐のインド映画特集にて
インド人ヒンディのおじさまとパキスタンイスラムの6歳の声を出せない女の子との冒険物語だが、どんどん話は大きくなり、宗教やインドパキスタンの悲しい歴史を乗り越えて大きな感動を呼ぶ物語。
僕個人の好みとして、途中の踊りや歌は何も気にならないのだけど(むしろこの映画はストーリーが一気に進んだり、パキスタンの雄大な自然がバックにあったりと効果的)、途中だれるところはあった。またパワンの愚直さに苛立ちもした。シャビーダが家に着く一方でパワンは拷問されかわいそうではあったが、
それらを全てひっくり返す、インドパキスタンが手を組みパワンをインドに帰国させるラスト。
最後シャビーダが声を出すところまではお決まりなのに、謎に感動させる。
シャビーダが猿に祈ったり、パワンが聖廟で尊敬の念を持ったり宗教を乗り越えていくシーンも感動的。
また音楽も良い。
非暴力というインドのパワーが溢れる映画。