ミゲル・ゴメス的アラビアン・ナイトの第2部。関係者が勢揃いで主張を声高に伝え合う寓意に満ちた法廷劇、好き嫌いが分かれそうだけどかなり好き。結局、人間は愚かで自分勝手な生き物であり、裁判官のような立場…
>>続きを読む【第68回カンヌ映画祭 監督週間出品】
第一部に続く第二部、第三話に登場するミニチュア・プードルのディクシーがパルム・ドッグを受賞した。
第一部の分かりやすい風刺と寓話から少し趣を変えてきている。…
これは1の、リアルっぽい小話の連なりと全然違って、主になるのはこれもまたシュールな裁判劇。なんか、好きだったなー。教訓めいたものがあるとも思えないし、古今東西の適当な駄法螺を聞いてる感じで、これもあ…
>>続きを読む第一部のドキュメンタリータッチの残っていた作風とは打って変わって完全なる劇映画の演出になった、ポルトガルの現在をアラビアンナイトになぞらえて描く連作の第二弾。
凶悪な逃亡犯が市民から英雄し視される…
第2部 孤独な人々
「腸なしシモンの逃亡の日記」やせっぽちでいくら食べても太らないと噂の「腸なし」シモンは、一家皆殺しの凶悪犯として人里離れた山中で気ままな逃亡生活を続け、恐れられているが、その反面…
全3話のオムニバス形式で、第一部と比べると格段に見やすくなっていたものの、かなりゆったりした作品でした…。
特に第3話は余白が重要な作品と思われるので、映画祭とかのスクリーンで出会っていたら、だいぶ…
裸の女性を入れ込んだり牛に語らせたり犬の思考を読み取ったり、奇抜な設定も社会の厳しさを娯楽として楽しませるための飾り程度で未知なる表現への興奮は一切ない。馬鹿でも飽きないように物語に準じて面白おかし…
>>続きを読む「千夜一夜物語」を換骨奪胎し、現代ポルトガル社会を切り取った3部作の2作目。ドキュメンタリーとフィクションが混在していた一作目と異なり、2作目は三つのエピソードのオムニバス。
妻と娘を殺し、山に逃…
経済危機に直面し混迷するポルトガルをドキュメンタリーと「千夜一夜物語」をモチーフにしたフィクションで混ぜ合わせ描いた映画「アラビアンナイト」3部作。
「第1部 休息のない人々」千夜一夜物語では、魔術…