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デッドロックのinazumaのレビュー・感想・評価

デッドロック(1970年製作の映画)
4.6
1970年製作、2021年日本初公開の男泣きクライムムービー🔫

また、心にグサリと突き刺さる、哀れで愛おしい″男泣かせな男″と出会ってしまった…
ついてない大男・ダムにひたすら萌えるための映画です。

厳つい顔面から滲み出る優しさが抑えられない大男・ダム…

なんやかんや敵を介抱するダム😔

銃を奪い取って強がるダム😁

銃を奪い取られてビクつくダム😨

銃に怯えピョンピョン跳ねるダム🐰

お金の有り難みに触れて夜泣きするダム😢

いろんなダムを堪能してください。

『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』のエディに匹敵する男の中の男に認定させていただきます。



…それに引き換え、サドで外道な糞野郎・サンシャインめ。とことん嫌な気持ちにさせてくれたなこのやろう!
『トレイン・スポッティング』のベグビーに匹敵する糞の中の糞野郎に認定させていただきます。
コイツのことが嫌いと思いつつ、ダムが″鉄琴″を頑張って演奏してるのにサンシャインが茶々をいれるシーンは不覚にも笑ってしまった。。いや、このシーンは完全にギャグとして撮ってるでしょ。。あんなことしといて「このヘタクソが」は、いくらなんでも酷すぎる!酷すぎてもう、笑うしかなかった。。すまん、ダム。。

1本の作品で大好きなキャラと大嫌いなキャラに出会えるとは。好き嫌い分かれる作品だとは思いますが、キャラクターの魅力に溢れているという意味では素晴らしいひとときを過ごせたと思います。

キャラクターだけでなく演出やロケーションも最高でした。
カッチョエエ音楽とともに、銃片手に傷を負った男が蜃気楼ゆらめく荒野をフラフラとさまようオープニング。ここが地味に長くて、引っ張って引っ張って、溜めて溜めてからタイトルがドーンと出るところで興奮したと同時に、変~な映画やなといった印象もつきまとう。

ローランド・クリック監督…聞いたこともない名前ですが、どうやら″ドイツの孤高の映画監督″と呼ばれるすごい人みたいです。ロングショットが印象的で、主演の男泣かせ男・ダムがすごーくキュートに映るユーモアあふれる独特な″間″が心地よかった。
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