福福吉吉

ザ・コンサルタントの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
会計コンサルタントのクリスチャン・ウルフはリビング・ロボ社から財務調査の依頼を受ける。彼は同社の経理担当で使途不明金を見つけたデイナと親交を深めるとともに、同社の重大な不正を発見する。しかし、その依頼は突然中止されて、ウルフは追い払われる。そして、ウルフは何者かに命を狙われるようになり、デイナの身を案じたウルフはデイナのもとへ急行する。

◆感想◆
会計コンサルタントと殺し屋の顔を持つ主人公が大企業の不正を暴いたことから命を狙われるようになるストーリーとなっており、主人公が歩んできた特別な人生を振り返りながら、大企業とその裏で暗躍する殺し屋に敵対していく姿が興味を惹く作品になっていました。

主人公のクリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)は元々、自閉症であったが自立を促す父のもとでスパルタ教育を受けて、天才的な計算能力と戦闘能力を持った人物に成長し、会計コンサルタントを表の顔にして裏ではマネーロンダリングなどの違法な行為を行う殺し屋として働いていました。主人公の設定がかなり大盛りで、この設定だけで本作のストーリーが埋まってしまっていて、他の登場人物やストーリーがおまけのように感じました。

本作の舞台となるリビング・ロボ社で経理担当のデイナ(アナ・ケンドリック)と知り合い、ウルフは彼女と親交を深めるのですが、彼女は普通の人物であるため、途中でウルフに助けられた以外、スポットが当たらず少しもったいない使い方のように思いました。

本作はウルフの戦闘シーンが本作の見どころになっていて、多勢に対して一人で圧倒していく姿は殺人マシーンといった感じで無双の強さを感じました。

他にも捜査組織のストーリーやウルフの過去のストーリー、日常業務のストーリーとかなり盛り込んでいるのですが、最終的には消化不良に終わった気がします。

主人公の活躍が全ての作品になっていてなかなか面白かったのですが、その他のストーリーの顛末もしっかり盛り上げてほしかった部分があってそのあたりが残念に感じました。

鑑賞日:2024年12月12日
鑑賞方法:U-NEXT
福福吉吉

福福吉吉