マレフィセントって何?くらいのレベルの私が観ても泣けた!
ディズニー映画なので多少予定調和なところはあるだろうと思っていたが、とにかく構成が素晴らしい。私のような普段全く洋画を観ない人でも楽しめると思う。
前回のあらすじ説明がとにかく見事。ドローンで撮影したような湖を舐めるような美しい映像から始まり、お城や険しい山々を抜け、森に住む小さな妖精たちがクローズアップされていく様子と共に物語の世界観をするすると理解できた。
思い返してみればそのシーンはかなりの長さにも関わらずノーカット!どうやって作っているのか想像がつかない。半分アニメみたい!これがディズニーか。
普段は時代劇ばかり観ているので、撮り方からつなぎ方から何もかも違うのでちょっと脳みそがエラー起こした。カルチャーショックとはこのこと。
そして衣装が素晴らしいということを書いておきたい。何種類かあるマレフィセントの衣装はどれも首周りの装飾などが凝った作りで見ているのが楽しかった。キャラクターのイメージに沿ったものがたくさん見られるのは贅沢。それを着こなすアンジーの美しさはもはや言葉にできないほどで、それこそ魔法にかかったように目が離せない。
対照的にふわふわのパステルカラーのドレスが多いオーロラ姫。編み込みヘアも可愛い。婚約者のお母さんに会いに行くときのドレスはこの世界でも「彼ママウケ抜群ファッション」みたいなのあるんだ…と思わせるようなデザインで、似合うんだけど性格には合わないドレスなのがいい仕事してるな~と思った。そのふわふわドレスで大胆な行動をとる様がかっこいい!私の好きな強いお姫様だ。
映像はディズニーらしく壮大なスケールでありながら、核となる「愛の伝え方」はとても緻密な表現がなされている。まさにおとぎ話の本質を見るような映画だと思った。
ぜひ機会をつくって前作も観なくては。