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猛獣大脱走のKAKIPのレビュー・感想・評価

猛獣大脱走(1983年製作の映画)
3.1
記録用
フランコ・E・プロスペリ監督作品。

王道B級アニマルパニックムービー!
イタリアらしいゴアとCGなしの動物の映像に驚愕!

監督はモンド映画の巨匠グァルティエロ・ヤコペッティと数々の共同制作を経験してきた。
代表作の「世界残酷物語」、「続世界残酷物語」それ以外にもモンド映画を多数撮ってきた実績を引っさげ遂に独り立ちして撮った作品がこれだ。

話は「アニマル大戦争」後の典型的なアニマルパニックものだがやはりモンドで鍛えた動物を使った映像は圧巻。
人間を食べるため覆い尽くすネズミ、街中を歩くゾウ、車と追いかっけこをするチーターなどCGなんかない時代さぞかし苦労したであろう。

意外に社会派なオチになるのは「食人族」などでもあったがこの時期の作品にはよく見られる。
そして数々の演出上の動物シーンは創作されて映像の編集でみせているわけだが合間に現れる豚が食べられるシーンなど屠殺的なシーンはリアルなので、より先ほどの創作の部分に真実味が増し作品に血を通わせる良い効果にもなるしそっちの方が今の時代だとインパクトが強い。

当時ジャッキー・チェンとの二本立てで公開されていたわけだがジャッキー見たさに劇場に来た子供たちにトラウマを植え付けたことは言うまでもない。
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