パケ猫パケたん

五日物語 3つの王国と3人の女のパケ猫パケたんのレビュー・感想・評価

3.6
オイラ🐱、失敗しそうだったので🙋‍♂️w
(シネマリレー二本目、二週間後って早すぎるだろ😹)


『五日物語 3つの王国と3人の女』
 (2015) 🇮🇹イタリア🇫🇷フランス 133分


●キャスト

監督・脚本・製作
マッテオ・ガローネ

製作
ジェレミー・トーマス他

脚本
ウーゴ・キーティ
マッシモ・ガウディオソ

原作
ジャンバティスタ・バージレ
(17世紀の民話集 『五日物語』)

音楽
アレクサンドル・デスプラ

撮影
ピーター・サシツキー


●キャスト

サルマ・ハエック
(ロングトレリスの女王)

ジョン・C・ライリー
(ロングトレリスの王)

ヴァンサン・カッセル
(ストロングクリフの王)

トビー・ジョーンズ
(ハイヒルズの王)

ステイシー・マーティン
(若い頃のドーラ)

ベベ・ケイヴ
(バイオレット)


●レビュー🐱

簡潔に

ダークファンタジー

原作は、17世紀の民話集であり、グリム童話などの、元ネタになっているらしい

3つの王国と3人の女を巡るお話し

秀作、佳作ではある
実在の城々🏰でロケーションされているので、壮麗で、衣裳も凝っている
動く、絵画🖼️、まるでベラスケス、或いは、レンブラントのそれのスローモーションのような眼福な瞬間

ただし、今日に於いては、その手は多々あるので、動く絵画の要素だけでは、傑作とは成り得ない
ある程度の批判、或いは明察がないと厳しい、その他、決定的に映画的で痺れてしまうショットとか

古城名刹でロケーションされているにしても、タヴィアーニ兄弟の『カオス・シチリア物語』(1984)の詩情、ターセム・シンの『落下の王国』(2006)の寂しげなミニマリズムには、遠く及んではいない

云わば、現代の時間と、中世の時間との間に、隔離性を感じさせてはくれない
現代のそのままの空気が繋がっているように思えたヨーロッパ映画なのに
それは、監督のセンスのなさ、と云えるのかも、名匠の壁かなぁ

一人の女王を演じた、サルマ・ハエックが、マジもんで美しい✨👱‍♀️✨
目鼻立ちは、カトリーヌ・ドヌーヴそっくりの別嬪しゃんであり、黒い瞳、黒い髪に引き込まれそう😻

この姫👸は、子供が欲しいとの事で、初老の黒糖は、強壮剤の材料を探しに行って、タヒってしまったよ😿
美女の為に、命を賭ける、現代でもあり得る話しであり、ドヌーブ&トリュフォーの映画🎦『暗くなるまでこの恋を』(1969)を想起させる

要は、王様も、サルマ・ハエックたんが魔性の女であることを、自認していて死地に旅立ったのかも知れないなぁ
滲みるわ😿

まぁ、この辺り、ファム・ファタールものである事を分かりやすく描いておれば、評価が高くなっていたかもなぁ
予算がかかっている割には、サムシングが足りない、残念

老女👵が若返るために、胸とか背中の肉をニカワで固める描写は、新鮮だった
少しエロくて、滑稽

また、自立を目指す、この物語の女性たちが、皆がみな、血まみれになるところは、フェミニズムの映画🎦なんだろうなぁ

多額の制作費を要したであろう、製作のジェレミー・トーマス、お疲れさま
ひとつの、苦い❓思い出なんだろう

(シネマリレー3があったら、ベルトルッチの『リトル・ブッダ』(1993)も真ん中に入りそうな気がするニャン、ジェレミー・トーマス主導を確信した、パケたん🐱の予言です🎵)


KBCシネマ🎦 (聖地枠)
シネマ1


2024ー109ー90