【ウェス・アンダーソン的】
※リバイバル上映
ベルリン国際映画祭でウェス・アンダーソンが銀熊(監督)賞を受賞したアニメ作品だ。
舞台は架空だけれども日本。
日本が取り上げられたのは、犬公方と呼ばれた徳川綱吉など極端な動物愛護政策がずっと昔に行われたことがあったことなどが背景にあったのだろうか?
振り子は逆に触れるし......
日本では、川崎市を思わせるメガ崎市が舞台で暴力と政治抗争が激しい街として描かれていることや、原爆を想起させるシーンがあることに批判も多かったように覚えている。
まあ、ただ、川崎市の人が怒るのは仕方ないとしても、他は考えすぎじゃないかと思う。
ウェス・アンダーソンは宮崎駿さんや黒澤明さんの影響を受けたと公言していて、日本を嫌ったり批判しているわけではないし、ステレオタイプ的なところも言われるほど感じないのは一目瞭然でもっとリラックスして観るのが良いと思う。
ストーリー展開や、ウェス・アンダーソンの世界観よろしく思いがけないところにヒーローが潜んでいるところ、密かに友情が育まれたり、隠れた人間(犬)関係なんかはいつもの通りだし、排外主義や差別主義などいろいろなことを考えさせる作品になっていると思う。
僕は結構好き。