井中カエルand物語るカメ

羅生門の井中カエルand物語るカメのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.0
レビュー記事を書きました
以下要約です

○映画『羅生門』は芥川龍之介の小説『藪の中』を基に、異なる視点で語られる事件を映像化する際の課題に挑んだ作品。小説の一人称視点を、映画特有の三人称視点や映像表現で再構築し、異なる媒体の特性を活かした見事な脚色を評価している。

○3つの場面で構成され、羅生門の場面は客観的な現在進行形、検非違使の場面は三人称の冷静な視点、各登場人物の回想は一人称の主観的視点で描かれる。視点の違いを巧みに映像化し、真実が曖昧で多面的な物語を映像表現に落とし込んだ名作。

○映画『羅生門』は、芥川龍之介の『羅生門』と『藪の中』を融合し、人間の浅ましさや真実の曖昧さを描き出した。ラストの赤子を抱く場面は希望を象徴しつつも真実は曖昧で、娯楽性と哲学性を兼ね備えた名作として語り継がれている。

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