ずっと観ようと思っていてようやく鑑賞
さすが三宅唱監督は外さない、「ケイコ〜」「夜明け〜」同様にカメラが人物像を捉える眼差しの優しさ、が一貫しているな
2作と違い恋愛が描かれる分エモさが強いけれど、ナルシズムに陥らない画の格好良さがより胸打つものに感じられた。
仲間と夜通し遊び騒いだこと、若さゆえのだらしなさ、真顔とふざけ顔、若者のすべてとでも言えそうな諸々が朝と夜・光と影のコントラストの連なりに溶け込んでゆく。自分の体験とは違うはずなのに、身近さを感じさせてくれるロケーションの妙やディティールの細かさも三宅監督印だと思う
出会ってしまった3人の不安定な関係性が愛おしく積み重なってゆく描写と、各々の仕草や表情の自然な変化が最高。特に石橋静河さんの表情の移ろいには純粋な魂の輝きみたいなものを感じた、歌も上手くてズルい