あつぼう

セブン・シスターズのあつぼうのレビュー・感想・評価

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)
3.8
人口が爆発的に増加した近未来。食糧不足に対処すべく一家族につき子供1人のみを認める「児童分配法」を施行される。違法に生まれた二人目以降の子供は地球の資源が回復する時まで「クライオスリープ」と呼ばれる機械で冷凍保存される。とある病院で七つ子の姉妹が誕生し、姉妹は唯一の身寄りである祖父に引き取られた。祖父は7人に月曜日から日曜日までの名前をつけ、「児童分配局」に見つからずに生き延びるための方法を教え込む。その方法とは、それぞれ週1日、自分の名前の曜日にだけ外出し、カレン・セットマンという共通の人格を演じることだった。

お気に入りのノオミ・ラパスが出演してるから期待値は高かったけど、予想を遥かに上回る面白さでした。ノオミ・ラパスが7役を一人で演じているけど、顔は同じでも髪型や生活が違う7人を巧く演じていたと思う。7人の中では強さを兼ね備えた水曜日とパソコンスキルの高い金曜日がお気に入り。血だらけの水曜日をみると、やっぱりノオミ・ラパスには血が似合うと再確認した。

7人でカレン・セットマンを日ごとに演じていたけど、ある日、月曜日が帰ってこない事から物語が急展開し、残された6人は児童分配局から狙われる事に。なぜ自分たちの存在がバレたのか、謎が謎を呼ぶけど結末を知ると何か哀しくなるなぁ。

少子化が深刻な日本とは真逆の世界観ですが、需要と供給のバランスが崩れると、こんな政策を打ち出そうとする人が出てくるんでしょうね。そういえば中国も10年ぐらい前まで一人っ子政策を実施してたっけ。
あつぼう

あつぼう