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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のGINのレビュー・感想・評価

3.9
筋ジストロフィーの青年とそんな彼と出会って変わっていく人々の人生を、笑いあり涙ありで描く実話に基づいた物語。

2018年制作。
札幌在住の鹿野靖明は、幼少の頃から難病の筋ジストロフィーを患い、人の助けがないと生きていけないにもかかわらず、病院を飛び出して、ボランティア達と自立生活を始める。
夜中に突然「バナナ食べたい」と言い出すワガママな彼に、医大生ボランティアの田中は振り回される日々を送っていた―。

こんな人に出会ったら、たぶん最初は誰だって面食らうだろう。
鹿野のやっていることは、平たく言うと、一見わがままのようにも見えてしまうんだけど、彼の力強い人生に心打たれる。
刺さる言葉が幾つもあった。
人に頼る勇気も大事なこと。
ありのままって大事なことだ。
自分に素直になること、夢を追うことの大切さがジワジワと伝わってきた。
田中が恋人の美咲に一目ぼれした鹿野から、代わりに愛の告白(代筆)を頼まれる行は笑った😁

大泉洋さん演じる筋ジストロフィーの鹿野靖明さんは、どんなに障害が重くても、地域で普通に生活したいという思いを抱いて、北海道の札幌市でボランティアとの「自立生活」を約20年に渡って続けた実在の人物。
大泉洋さんは、減量で10キロ痩せるなどの役作りをし、彼の人間的な魅力をユーモアを交えて表現していました。
他に…
鹿野に反発しながらも、少しずつ心を開いていく新人ボランティアの安堂美咲役には高畑充希さん。
その美咲の恋人で医大生の田中を演じるのは三浦春馬さん。
3人含めて俳優の皆さんの演技がとても素晴らしかった(⁠^⁠^⁠)
温かくて素敵な作品でした!

それにしても累計なんだろうけど500人のボランティアって、人数が凄いですね、ビックリした☺️
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