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僕はイエス様が嫌いのKAKIPのレビュー・感想・評価

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
3.7
記録用
奥山大史監督作品。

都会から地方へ引っ越しミッション系の学校へ転校する主人公。
慣れない学校生活、慣れないキリスト教の習慣の中で仲の良い友人ができるが、、。

全編通して美しい雪景色と光が差し込み自然の美しさが主人公のイノセントと呼応するように美しい。
神の不在というテーマは特にキリスト教文化圏だと比較的よくあるものだが日本という宗教的には異質な土壌でさらに違和感を感じやすい子供の目線というのが面白い。

主人公の創り上げた神に願い事をお願いする存在というのが日本の子供が想像する神様なのだ。
キリスト教文化圏の子供の場合だともう少し実存的哲学に近い価値観が存在するがそこの違いも面白い。

後半の悲劇前に人生ゲームで遊んでいるのだがその中の会話でこのゲーム毎回ゴールできないんだよねというセリフも不穏な伏線に捉えらる。それ以外にも映像とは反対に影があるような場面が多く良いコントラストになっている。
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