▪️JPTitle :「映画　少年たち」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 2019
▪️JP Release Date : 2019/03/29
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-211
🕰Running Time : 104分
▪️Director : 本木克英
▪️Writer : 石川勝己
▪️MusicD : 長谷川雅大
▪️Cast : SixTONES（ジェシー、京本大我、髙地優吾、松村北斗、森本慎太郎、田中樹）、Snow Man（岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介）、なにわ男子（西畑大吾）、関西ジャニーズJr.（向井康二、室龍太、正門良規、小島健）
▪️Review
🖋先日、妻と『奈良監獄』を見学する機会に恵まれ、そのロマネスク様式の建物の美しさと、実際の監獄の中を見ることができ、その背景となる歴史の重みにも共鳴しました。その際、そこを舞台にして本作が撮影されたこともあり、娘がこれまたDVDを持っていたので鑑賞することにしました。

🖋結論から言うと、上記の奈良監獄の美しさとその造形を改めて見ることが出来たこと、そして映像ならではの細部が確認できたことで所与の目的は達しました。一方で、ジャニーズ映画ということで少し引き気味に鑑賞していたのですが、もともとはミュージカルだったことからジャニーズの歌と踊りには圧倒され（殆どついて行けません（笑））、ストーリー的には純粋な青春ドラマだったためまぁそれなりに楽しめることはできました。きっとジャニオタにとっては凄い作品なんではないでしょうか。

🖋本作、ジャニー喜多川が初製作総指揮を務めるジャニーズ舞台初の映画化作品で、東西ジャニーズJr.総勢100人が出演しています。舞台セットのモチーフともなった前述した明治時代に建築された五大監獄の一つで重要文化財である旧奈良監獄をメインに撮影されました。赤房のSixTONESメンバーと青房のSnow Manメンバーの対立、そんな彼らを面白がって傍観する黒房のなにわ男子や関西ジャニーズJr.メンバーの姿をメインに、やがて仲間となり、明日への一歩を踏み出していく少年たちの姿を描いています。（私は関ジャニ∞の横山君しかわかりませんでした（笑））。

🖋物語は。。。
2012年、とある少年刑務所。ここは犯罪に手を染めた少年たちがそれぞれの事情を抱えて収監される場所。刑務所内にはいくつかの房があります。赤房と青房の少年たちは互いをライバル視して喧嘩を繰り返し、黒房はそれを面白がって傍観しています。常に監視され抑圧された刑務所ではありますが、それでもシャバよりはまし。ある日、刑務所に一人の新入りがやってきます。身寄りのない彼は誰とも馴染もうとせず、いつも独りぼっちで日記を書いていました。そんな頃、新しい看守長が赴任してきます。徹底的にお前たちを鍛えなおす、と高圧的に告げ、少年たちを暴力で支配し始める看守長。以来、地獄のような日々が少年たちを待っていました。新入りは、いじめを受けた自分を庇い、懲罰を受ける同じ雑居房の少年に心を寄せるようになっていきます。いつしか二人は親友になり、仲間も増え、夢を語るようになる彼ら。しかし、看守長の制圧はいよいよ厳しさを増し、我慢の限界にきていた少年たちは団結し、密かにある計画を練りますが。。。

🖋『旧奈良監獄』とは
激動の明治を今に伝える重要文化財「旧奈良監獄」。秀麗なれんが建築には、明治時代の建築技術の粋が集結されています。奈良の観光名所、東大寺などからほど近い丘の上に佇む「旧奈良監獄」。江戸時代からの奈良奉行所の流れを組みながらも、司法の近代化を掲げて造られた「明治五大監獄」として、唯一原形を保っています。数多くの受刑者と、彼らの更生を見守ってきたロマネスク様式のれんが建築は、竣工から100年あまりの時が過ぎた現在もなお、その威厳と美しさが衰えることはありません。

▪️Overview （映画. comより）
ジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を手がけ、ジャニーズ事務所の若手メンバーたちが代々出演してきた舞台「少年たち」を映画化。心に深い傷を抱え、それぞれの事情から少年刑務所に収監された少年たち。争うことでしか自分を鎮めることができない彼らは、赤房、青房、黒房の各チームで徒党を組んでケンカを繰り返していた。そんなある日、新たに1人の少年が収監される。身寄りがなく誰にも心を開かなかった彼は、ここで初めて信じられる仲間に出会い、友情を育んでいく。しかし、冷酷な看守長が赴任してきたことをきっかけに事件が起こり……。ジャニーズJr.の人気グループである「SixTONES」「Snow Man」「なにわ男子」「関西ジャニーズJr.」のメンバーが中心となる少年たちを演じ、「関ジャニ∞」の横山裕、「A.B.C-Z」の戸塚祥太らジャニーズ事務所の先輩メンバーたちも出演。ジャニー喜多川製作総指揮の下、「超高速！参勤交代」シリーズの本木克英監督がメガホンを取る。

前知識なしになんとなく見たらとんでもないものだった。ジャニーズファンの為の映画とは知らんかった。
オープニング長過ぎ。永遠に歌が続くのでは？と勘違いするオープニング。
演技がまだ見ていて痛いな。これからの成長を期待するしかないか。
それにしても人数多いわ顔似てるわで誰が誰だか全く判らんファンの方ごめんなさいm(__)m
ながら見してしまった。重ね重ねファンの方申し訳ありません。

本作がFilmarksでレビューされることにしっくりこない方も多いかもしれない。

ただ、映画とは何か、という定義は人それぞれで良いと思うし、劇場でお金を払って観た、というのは事実だし、色々考えた上でも、本作は自分にとっては「映画」だった。

日本の芸能に確固たる一時代、地位を築いたジャニーズが、時間やルール、行動、美意識、すべてを独自に解釈し具現化した「箱庭型作品」なので、ストーリーや構成、演出、キャラクター造形、舞台背景への違和感を指摘することにおそらく意味は無い。

自分のまったく知らない世界が繰り広げられていて、さすがに最初は色々戸惑ったが、映画の原点は「見世物」「ショー」であり、観客があってのものであり、必要以上に芸術性や神秘性、高尚さ、思想を求めなくても良いのでは、というか、そうではない作品も存在しても構わないのでは、と普段から考えているので、ある瞬間、「未知を楽しむ」ことに頭を切り替えたら、（決して揶揄しているのではなく）面白く観ることができた。長年、あまりに多くのファンの心を掴んできた総合プロデューサーの方の他の誰も持ちえない想像力と圧倒的な独創力、実行力は、やはり尋常では無い凄みがある。

過去の自分の映画体験には無い作品だったので（しかも「応援上映」）、「採点」にも躊躇いがあったけれど、それをしないのも映画として捉えていないようでレビューを書いていることと自己矛盾していると思ったので一応つけてみましたが、あんまり根拠は無いです。

5点の人にとっては5点、そうじゃない人にとってはそうじゃない、そういうことですよね。