このレビューはネタバレを含みます
恵まれていない中でも歩き続けることによる変化と成長の体現
短いカットで移り変わっていきテンポがいいので時の流れとその変化がわかりやすい
音楽が良い
気持ちいい冷たさの冬、深夜の街中のような空気感、自由とそれがいつまでも続かない寂しさ、ノスタルジー
2010年代の雰囲気がちゃんとあるのが好き、鮮やかだけどどこか乾いた質感
この中では彼らの中でのスケートボードが見る者それぞれの何かにあてはめられる、行き止まりの世界から逃れ目を背けるための薬
ボードの音が心地良い
ロックフォードという行き止まりをより感じやすい町だからこそよりテーマ性が浮き彫りに
ここまでひどくはないが親の顔色を伺ってその日の機嫌で行動を変えたり逃げたりするのは共感した、もう少し昔思春期の頃ならより感じることがあったかも
親との確執がありつつその大切さも今では感じることがあるのは今だからこそ認められることともいえる、今だから共感できた側面
今や世界全体が行き止まりだと皆感じている
真剣に考えたり先を見すぎると絶望するから短期的な思考に陥るというのは自分の精神性に近い
貧困・家庭内暴力・人種差別の苦境にあえぐロックフォードに囚われつつも、逃げるか出来ることを探すかで生き方は変わってくる
キアーが如実でビンも前に進み、ザックも最終的には進めているように思う、自省と回顧が必要
最終的に逃げ道ではなく愛の形として成ったスケボー