ボヴァリー夫人とは殆ど関係ない自由な翻案(映画内でも本人が関わりを否定している)。ロングショットの色彩が絵画のようで、緑の中に点在する緋色に圧倒された。作為では到達し得ない境地。
切り返しの反復が…
来年で没落10年のオリヴェイラということで、どこかの映画館が特集を組むと信じて再見。レオノール・シルヴェイラの圧倒的な存在力があるにも関わらず、なんというか、こう…するりと見れてしまうのはオリヴェイ…
>>続きを読むこれは傑作!
ショットもとても慎ましく、ただただレオノール・シルヴェイラの美しさを楽しめる。
ヴィスコンティの傑作「夏の嵐」のアリダ・ヴァリなみのコスチュームチェンジ。
ちゃんと何かの戦略を持って…
悠久の時を共に過ごしたかのような圧倒的密度で、ポルトガルの空気を肌で感じたと錯覚するほどに、映画を観たというより、人生の並走と空間の共有を果たしたかのような凄まじい没入感。時間感覚がフリーズし、3時…
>>続きを読む求心性の孤独・欲望・支配欲、遠心性の奉仕。肥大した自己を引きずるような重たい歩行から、解放されたような軽やかなオレンジ畑での浮遊感歩行ドリー。聾唖と歩行障害と美と聡明さ、他者と違うものを抱えた共感性…
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