初監督作『美晴に傘を』が来年公開予定の「渋谷悠」脚本作品を鑑賞。
そうか、2019年は、まだ飲食店でタバコが吸えたのか。
最初「こんな隙だらけの子っている?」って思った。仕事上で知り合った初対面の男の家にほいほいついていき、勢いで泊まってしまって、「何もしないって言いましたよね」って。これで何かあったら不同意性交で訴えられても仕方ないけど、ここまで無防備だと誘ってると思われても仕方ない。
この辺の彼女の心境が、章立てになって、後から語られる構成はおもしろい。
でも、どちらかが傷ついてる時に初めて結ばれるってのはよくないな〜。そんな恋愛したことないけど、そんな恋愛は続かない。
なんか昔住んでた神山町が出てきて笑。
昔、この坂で、山口百恵が「赤い」シリーズのロケやってて、高校から帰ってきた時にばったり出会ってびっくりした。
いろいろ思い出すな〜。若い頃の不器用な恋、恥ずかしい恋。
若い頃は、恋人の全てを知りたがって、四六時中縛ろうとする。
ある程度、歳をとって経験を重ねれば、全てを知らない方がいいことも知る。
若い頃の恋は、どれも間違いってわけじゃなくて、その刹那、刹那でどれも真剣。でも、寂しさを埋めるだけの恋愛以下のセックスになってたら、哀しいね。
気になったのは、ユカの言葉は全部受け売り。この子は、誰に対しても仮面をかぶって防御して、嘘とは言わんけど、自分の弱さを誰にも言えずにいる。自分がない。この後、ユカは自分らしさを見つけられるのかな?
ストーリーとか、映画の出来不出来じゃなくて、自分の人生を振り返って考えさせられたりした。あの頃、付き合ってた人は、今頃どうしてるかな(?)なんて、ラストシーンの余韻に思ったりした。