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ドリー・ベルを覚えているかい?のleylaのレビュー・感想・評価

3.9
クストリッツァ監督の長編デビュー作。40年以上前の作品が日本初公開。

旧ユーゴスラビアのサラエヴォで暮らす少年ディーノの恋と童貞喪失や、共産主義の父のこと、バンドを組んだり、うさぎに催眠術をかけたりなど、雑然としたエピソードで綴られる少年の成長を描いた青春ストーリー。自伝かと思ったら違うようです。

いつもよりは音楽やワチャワチャ感、エネルギッシュさは薄いですが、処女作からしっかりとクストリッツァのエキスが出てました。途中、中緩みもあったけど観終わって1つ1つのシーンを思い出し余韻が沸々と。愛とペーソスがあってやっぱりいいなぁクストリッツァ。少年が歌うイタリアの音楽の脳内リピがやまない。

主役の少年は『アンダーグラウンド」のイーヴァ役などクストリッツァ作品ではお馴染みのスラヴコ・スティマッツ。面影が残っていて何だか嬉しくなりました。

ガーデンプレイスのクリスマスツリーに灯りが。今年ももうそんな時期か〜
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