このドキュメンタリーは、40年以上デニス・ホッパーの右腕として彼を支え続けたというサティア・デ・ラ・マニトウさんの証言?に軸足を置きすぎたのではないかと思う。そこに尺をとりすぎたし情緒たっぷりになりすぎた感じは否めない。「ホッパー大好き」があふれちゃったドキュメンタリーだと思う。でも、観て良かった
初監督作品『イージー★ライダー』の大成功。ハリウッドから締め出されることになる次作の『ラストムービー』。酒とドラッグの日々。ヴェンダースの『アメリカの友人』主演。リンチの『ブルーベルベッド』でハリウッドに復帰? などなど、側からみたらジェットコースターのような生き様だったのかもしれないけれど、別視点からみてみたら一貫して類い稀なる才能の持ち主であり、妥協しないアーティストであり、そしてやはり格好よくて魅力にあふれた人物なんだと思った。
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『アメリカの友人』(1977)
・トム・リプリー役のオファーはまずカサヴェテスに。そのカサヴェテスが、ホッパーの方が適役だと推薦したとのこと
・まだ駆け出しだったブルーノ・ガンツが、台詞も覚えてこないホッパーにマジギレ。互いに殴り合いになってその日は撮影中止。でもそのあと飲んでめちゃ仲良しになったらしい