Rio

星の子のRioのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.5
「あなたがここにいるのは
   自分の意志とは関係ないのよ」

『こちらあみ子』の今村夏子原作

宗教二世問題

林家の次女ちひろは低体重で生まれた
生後、体が弱く、両親(永瀬正敏、原田知世)がどうしたらいいのかと悩んでいた時にある物を勧められた

   ✫宇宙エネルギーを宿した水✫
       “金星のめぐみ”

あらゆるものに効果のある万能水と謳ったもの

初めは半信半疑だったものの、その“聖なる水”を使っているうちにちひろが元気になっていき、それがきっかけとなり新興宗教にのめり込んでいった…

中学3年生になったちひろ(芦田愛菜)

両親はイカゲームみたいな緑ジャージ着て、頭にタオルを置き水を掛け合う
こうすれば清められ風邪もひかず健康でいられると信じていた…

変質者扱いされる両親

愛する娘の為に入信した両親
疑うことなく信じてきた娘は成長と共に疑問を感じ始める…


私は伯父さんの気持ちに乗っかる
  どうか目を覚まして…
     どうにか救い出したい…
っていう感覚で観てしまうんだけど、それが中心となる作品ではない

それぞれの価値観
正解がない
宗教を理解する人、否定する人、どちらでもない人を淡々と描いている

ん〜
信仰は自由
だけど嘘はよくないよ

「データが出てるんだよ」
どんなデータや
んなもん本当ならノーベル賞もんだわ

でもって、中3女子!成長期!
必要なのは水よりバランスの取れた温かい食事

同級生なべちゃん&なべちゃんの彼のフラットな接し方はほっとする◎

保健の先生が素敵◎

信仰心ゼロの私からすると、信者たちの集会シーンは正直キモいなって思った
でも、ここで登場するちょい役の宇野祥平さん!
宇野さんがいい◎
同じ場所にいてもそれぞれの理由や熱量は違う
こんな人もいるんだろうなぁって想像できた

ラストの解釈はご自由に系

子供目線で現実と葛藤を静かに表現している作品だった

ブレンディのCMのイメージが強い原田知世さんがコーヒーNGってのはちょっと面白い
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