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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のkikkiのレビュー・感想・評価

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間違えて東口改札に出てしまった為、図らずも東京大学駒場キャンパス900番教室の前を通り、西門から出て日本近代文学館「三島由紀夫生誕100年企画展」に行ってきた。彼が辿った4つの河に触れ、生い立ちや青年時代を鑑み、作品から感じるコンプレックスやナルシシズムを含めた繊細で複雑な精神構造も意識しながらこのドキュメンタリーを観た。過去の事件から「死」のイメージを強く感じていたけれど、三島の「生」を見つめ直す材料になった。ここには若さへの羨望を抱きながら、可能性と理想を託すような、ユーモアと包容力のある三島がいた。対立ではなく対話する意味。言葉の熱の中にも敬意が伝わってくる。"諸君の熱情だけは信じる"残された言霊は重い。スコアは付けられない。*当事者じゃない方々のコメントが邪魔*
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