エブリデイねむろう

ほんとにあった!呪いのビデオ 86のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

3.0
投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第86弾。
演出・構成:KANEDA

「シリーズ監視カメラ カーテンの向こう側」

うーん。
事象はすべて窓の外側で起きているわけだが、カメラの転倒だけは室内の現象というのが引っかかる映像。
これが子どもの霊の仕業だとして、室内に干渉できるなら窓の鍵くらい開けられそうなものだが。

「一緒に観ていた」

草。
投稿者に憑いていた霊がくらげパワーによりこの世の未練を捨て成仏することができた、とでも言うのだろうか。

「続・Propagation 前編」

監督まわりの人間関係について調べをすすめるなかで新たな映像が届く。

「夢遊病2」

「カルト」だ!
口から霊体ミミズ出てきそう。
KANEDA監督に抱かれている「アジア魍魎研究所 日本支部」は今回も絶好調。
左のメガネが気になって映像に集中できない。
あと解説担当のスーツのおっさんの左腕にでかめの切り傷があるのなんなの。

「煽り運転」

煽り運転こわいなー。
背後のおっさんには普通に気づけそうなもんだが。

「弟」

まさかの「鏡の中」リスペクト映像。
子どもの泣き声のおまけつき。

「水遊び」

これ地味だけどめっちゃ怖いな。
映像になにかしらの解釈をくわえて"〜とでも言うのだろうか"ってのはシリーズ恒例のお約束だが、本映像の場合、家族を撮影してるところに入ってるアナウンスが明らかに迷子のお知らせなので、なんとも言えんきもちになる。

「続・Propagation 後編」

ついに監督への謀反が発生。
殴打用のダンボールが用意してあり計画性を感じさせる。
殴打中の「コンッ」って音で笑いそうになってしまった。

宮坂監督vs知花はな最終局面。
「真相究明より撮れ高が大切」が社訓の製作委員会。
今回も撮れ高はバッチリだった様子。
ということで最後の映像。

「指差し」

亡くなった大橋さんの泥酔映像。
眠剤を大量摂取してから飲んでいたという話らしいが、眠剤って効果が出るまでどれくらいかかるんだろうね。
種類にもよるんだろうけど。

その後、ワークショップで再び傷害事件発生。
受講生がナイフで監督を斬りつけた模様。
女性からナイフを取り上げるときにペチペチ叩いてる感じがシュールでよき。
あれは正しいやつなんだろうか。

KANEDA監督の長編はどうにもはじけきれないな。
最初はまっとうなドキュメンタリーやりたいのかなと思ってたけど、いろんなことが"お約束ごと"のように繰り返されると単にそういう作風なんだなとなってしまう。
それ自体は監督の個性としてまったく構わないのだが、そうすると細かな違和感が"演出の粗"にみえてきてしまう。

うーん。

2023ー旧073