このレビューはネタバレを含みます
別に真新しくはないが面白い設定
淡々として乾き粒立っている画面も癖になる、
冷たく寒さを覚えるような無感情と美しさの混在が旅先のノスタルジーを思い出させた
主役の表情も
ストーリーラインはかなりシンプルで波もないが、表情の機微や不自然なカメラワークなどを作り出し意図を示唆する面白さはある
結局タシャの根源的な欲求が殺意となって表れていたのかな、自身のアートワークにこだわりほかを捨て去り顧みないという思考、プログラム的な動き
役に入り込みすぎた結果、悲劇的な顛末になるというのは現実の俳優の分かりやすく被せたメタファーとも取れる
液体化する身体など相変わらず滑らかな不気味さを持つ映像表現が巧み
結構グロテスクな描写もあるけどそれに対しての恐怖感や逆に高揚感もほとんど感じさせない作り、業務のような