「行くとこあんのか？」
天涯孤独のヤンキー少年山本が柴崎組の組員となり、それからいろいろあって罪を被って刑務所に入るが、14年後出所すると、組は勢いを失い、ヤクザが生きづらい社会へと変化していた
ヤクザとその家族の人権とは…
おすすめしてもらった時に、東海テレビドキュメンタリー『ヤクザと憲法』が頭に浮かんだけど、観てみたらまさにそれ！！
こんなセリフあったなーと
このキャラはあの人みたいだなーと
藤井監督、影響受けてそうな気がする
序盤、舘ひろし親分の笑顔、綾野剛の泣き顔
盃を交わした後の決意の眼差しからのタイトルどん！にぐっときた…
ここで縦文字でキャストが流れるのもいい
同じ任侠ものでも『孤狼の血』みたいな泥臭さやギラギラこってり感はない
どこかドライ
敵対する柴崎組と侠葉会との抗争シーンなんかもわりとあっさり
よくある派手な銃撃戦もなし
見せたいのはそこじゃなくて、ヤクザの世知辛さを描いたヒューマンドラマなんだな
時代は変わり
「男を磨くのが極道だ」
なんて綺麗事は言ってられない
義理とか人情で飯は食えない
豊原功補さんと磯村勇斗さんの口喧嘩バトル
ヤクザと半グレ
「もう、お前らの時代じゃねぇ」
ハラハラ
大好きな『時効警察』の熊本さん（岩松了）と十文字くん（豊原功補）が悪役なの複雑な気持ち
普通の人間になりたかった
普通の生活がしたかった
あまりにも切ない…
周りも不幸にしてしまう、こんな人生悲しすぎる
ヤクザでいるのは地獄
ヤクザやめても地獄
『すばらしき世界』（そういえば、北村有起哉さんこっちにも出てた！）でも考えさせられたけど、やり直そうという気持ちがあっても社会がそれを許さない、受け入れない
つきまとう反社という言葉
「ヤクザのレッテル貼られてどうにか生きてくしかねんだよ」
うーーーん
そもそも若者がヤクザの世話にならずに済む社会であってほしいという浅ーい事しか言えない
どうでもいいけど、
冒頭で着てた白いノースフェイスのヌプシ
バックにロゴあるタイプは1999年ぽくない
その時代のヤンキーはガルフィーが正解
あさん、おすすめありがとうございました！
