【フュリオサのバラード/マッドマックス祭り⑤】
「怒りのデスロード」がロックだとしたら、この「フュリオサ」は大迫力は維持しつつも、バラードだと思う。
前日譚として、フュリオサの悲しみや執念の背景をしっかり描こうとしたことが分かるからだ。
そう「フュリオサ」はシリーズの中で最もストーリーに重きを置いている気がする。
あと、アニャはちょっと可愛すぎたかもしれないけど、良かった。
アニャ好きだし😛
(以下ネタバレ)
想像以上の大ヒットとなった「怒りのデスロード」だけれども、フュリオサの登場には少し唐突感があった。
しかし、シャーリーズ・セロンの熱演もあってか明らかに主役を食ってしまう活躍で、彼女の生い立ちや、強い執念と信念、底知れぬ力、隻腕の理由などを知りたいと思った人も多かったように思う。
今回はそこがメインだ。
前作でビークルのメカは出尽くしたのか、タンクローリーの背後につけたボミーノッカーや、カイト、自立飛行のジャイロコプターなども登場して、前作より強力じゃん?みたいなご愛嬌もある。
あと、もうひとつ、ディメンタスも実は家族を殺された人物として単なる殺戮の対象せず、しかし、まあ、想像を超える罰などもあるところも時代の変化なのだろうかと思った。
エンドロールでは、今回のタイトルがサーガとなっているように過去作の場面が映し出される。
火を吹くギターや、ニュークスも。
僕は楽しめました。