著名な小説家アリス(メリル・ストリープ)は豪華客船でイギリスでの受賞式に向かうが、旧友ロバータ(キャンディス・バーゲン)とスーザン(ダイアン・ウィースト)、甥のタイラー(ルーカス・ヘッジズ)を同行させる。過去に遺恨のある友人たちとは次第に本音を語り合うようになり、一方でタイラーはアリスのエージェントのカレン(ジェンマ・チャン)に惹かれていく。
近年のスティーヴン・ソダーバーグは「エリン・ブロコビッチ」や「オーシャンズ11」のような快作がないなーと思ってたら、この作品は「セックスと嘘とビデオテープ 」に引き戻された感覚だった。
あのもどかしさというか居心地の悪さに加えて、エンディングはハッピーなのかバッドなのか実に微妙。
実際に客船でおこなわれた撮影はかなり即興だったみたいだけど、さすがのベテラン俳優陣は自然な会話だったし、人間関係を絶妙に表現していた。
メリル・ストリープの怪演(?)はもちろん、最近は「また、あなたとブッククラブで」が良かったキャンディス・バーゲンが俗物ロバータを憎たらしく演じて、こちらも「運び屋」「パーフェクト・ケア」で健在ぶりを見せてるダイアン・ウィーストが絶妙に冷淡。笑
後半は、全員に語らせることですべてが好転していくように期待させつつ、見事に裏切られる。
一方で、ジェンマ・チャンとルーカス・ヘッジズの可愛らしい時間がいいアクセントになってた。最近、活躍のジェンマ・チャンはけっこう好きだなー。
最後は、みんな作家になっちゃうってブラックジョーク!?