めしいらず

邪魔者は殺せのめしいらずのレビュー・感想・評価

邪魔者は殺せ(1947年製作の映画)
3.4
革命グループのリーダーが手負いの殺人犯となり、仲間とはぐれ一人で街を彷徨い様々な人の手を渡りながら、恋人と共に非業の最期を遂げるまで。キャロル・リードの代表作の一つ。あの「第三の男」と同様に光と影と凝ったアングルのモノクロ映画芸術の粋を観るような映像美を全編で堪能できる。サスペンス映画としてよりも、主人公とすれ違った人々が殺人犯と出会ってどう振る舞うのかに重きがあり、そこに彼らの人生観を垣間見るような所感があった。無邪気な子供の不気味な描き方もリード作品の特質だろう。
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