「ニュー・シネマ・パラダイス」がとても好きなので、最初、似た雰囲気があるなと思って観ていた。と言うのは、村の小さな映画館が舞台となって、少年と映画技師との交流が描かれているから。
ナリン監督自身の実体験を元に作られた映画なので、強い映画愛を感じた。
階級の差が根強く残るインド社会の実情を垣間見れたのも、なかなか良かった。
愛情込めてお弁当を作るお母さんが、やっぱり素敵だったし、お弁当が、何より美味しそうだった。
後半のリサイクル工場のシーンから、映画のテイストが急に変わった気がした。後半から、色や光を効果的に使い、ストーリーよりも、映像美に重きを置いた映画に変化していた。それが、この映画の良いところなのだと思うけれども、私としては、映像重視よりも、全面的にストーリー重視で行って欲しかった気がする。
最後、主人公が電車で旅立つシーンが良かった。