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成れの果てのtoshiのレビュー・感想・評価

成れの果て(2021年製作の映画)
4.5
登場人物誰一人として理解も同情も出来ない今作。

萩原みのりさん演じる小夜の姉がある日結婚の報告を小夜にするも、最初は喜んでいた小夜は相手の名前を聞いてがく然。姉あすみの相手布施野は8年前に小夜も絡むある事件を起こしていた・・・。

小夜は上京しており、とある田舎町にある実家はあすみが一人住んでいるんですが、そこには同居人の女性も居て部屋が余っているからとあすみが住まわしている様で、また給湯器をちょくちょく直しに来る昔馴染みの男、布施野の先輩、先輩の彼女・・・。あすみ以外クセがあるというか本性出るととんでもない奴らばかりでした。特に先輩と先輩の彼女はあまりにも酷い・・・。「こんな奴いるかっ!」ってくらい酷かったです。因みに先輩の彼女を演じたのは秋山ゆずきさん。あざとい感じの女性を演じたらピカイチで今作でもかなりイライラさせてくれました。

小夜があすみの結婚の話を聞いて帰郷するのですが、その際連れてきたのはエイゴ。エイゴを演じたのは後藤剛範さん。ガタイが良い役者さんなので、今作の内容から布施野に対し小夜が復讐する際エイゴに手伝わせるのでは?と思ったのですが、まさかそっちで行くとは!!とエイゴという男性のある設定が今作後半で本性むき出しになります。

クライマックスでの見どころはあすみでしょう。何故妹小夜を事件に巻き込んだ主要人物の布施野と結婚を決めたのか。あすみの本性を知った時その理由が分かります。

胸糞悪い作品ですが出来は悪くないし、邦画ってこれ位の規模というかTVで番宣したりで気合入ってます!みたいな大作より全然面白いと思います。

【余談】
萩原みのりさんは今作小夜の様な役の演技が素晴らしいです。昨年夏に放送した、かなりドロドロだったドラマ「ただ離婚してないだけ」で、キスマイ北山さんの不倫相手を演じた時も何か危なかしく緊張感あって良かったです。因みに苗字が一緒なので親近感沸く女優さんです。
そしてエイゴ演じた後藤さん。これまた昨年夏にシーズン2が放送された「来世ではちゃんとします」で、ゆうたろうさん演じる女装する男の子を好きになってしまいそうな男性を演じましたが、今作もそっちなんかい!とちょっとツッコミ入りました。
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