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クレイヴン・ザ・ハンターのMasterYuのレビュー・感想・評価

クレイヴン・ザ・ハンター(2024年製作の映画)
3.0
裏社会のトップである父親に連れられ、弟と共に狩猟に出た少年クレイヴンは、巨大なライオンに襲われたことを切っ掛けに、強靭なパワーを手に入れる。
そして父親の跡を継ぐことを拒否し1人家を出たクレイヴンは、その力を利用して悪事に手を染める人間たちを血祭りに上げるハンターとなり・・・。

本作公開前に、SSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)は本作をもって一旦終了というニュースが流れたわけですけど、まぁさもありなんという感じで驚きはなく。

本作に関しても、これまでのSSU作品同様にゆる〜りとした姿勢での鑑賞。
まず特筆すべきところはアーロン・テイラー=ジョンソンの肉体美。
よくもまぁあれだけ身体を作り上げられるものだと感嘆。間違いなくキャラに説得力が生まれていますね。
あとはアクション演出。「ジョン・ウィック」張りの血飛沫。クレイヴンの身体能力を示すパルクール的な動き。特にロンドン内のチェイスシーンなんかは見応えがありました。
で、ストーリーの方はといえば、これといって特筆するところはないような感じではありましたが、歪な親子関係をベースにした構成は、中盤まで先が読めないものだったし、これまでのSSU作品の中ではそこまで雑さを感じない出来だったように思われます。

全員集合するユニバースを夢見過ぎて、作品単体のクオリティを上げ損ねてきたSSUでしたけど、これぐらいのバランスのものをコツコツと積み上げていこうとする堅実さがあれば、もう少し違った流れを作れたかもしれませんね。
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