『クレイヴン・ザ・ハンター』
おもしろかった。おもしろかったけど、大きな劇場に客3人。マーベル離れは明らかですね。
主人公の「クレイヴン」は『スパイダーマン』のヴィランの内の1人なのだが、本作では『ヴェノム』同様、その能力を使って悪を撃つダークヒーローとして描かれている。
ヴードゥー教の秘儀でライオンの力を得たスーパーヒーローって、成り立ちは『スパイダーマン』に似てる。ビルをよじ登ったり、ビルとビルの間を飛び越えたり、肉体系の能力というのもスパイダーマンと同類。コミックではスパイダーマンを追い詰めて、すごい戦いを見せてくれているそうで、そのうちトム・ホランドとの共演もあるのかな?
今回の宿敵は、アンドリュー・ガーフィールドの『アメイジング・スパイダーマン2』にも登場した「ライノ」。『アメイジング・スパイダーマン2』では終わり頃チョロっと出てきてすぐやられちゃうキャラだったけど、本作ではラスボスとしてたっぷり出てきます。ただ、一番盛り上がるシーンを予告編で見せちゃってたのにはがっかり。ずーっと待ってたオーラスに予告編で見慣れた映像が出てくるのはダメですよ。予告編の作り方、考えさせられます。
他にも、謎の能力を持った殺し屋「フォリナー」や、エンドロール直前に、続編に繋がるだろうニューヴィランも登場。この先の展開も気になるところだ。
正直言って、他のマーベルヒーローに比べてキャラ的には地味だけど、他との繋がりとか考えずに見れるし、アーロン・テイラー=ジョンソンの渋いダークヒーロー、カッコいいですよ。
マーベル敷居高いとか思って、ファン離れが進んでるのもわかるけど、今後の『スパイダーマン』ワールドとのリンクも楽しみだし、見ておいた方がいいと思うよ。