ハレルヤ

コンパートメントNo.6のハレルヤのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
3.8
ロシアに留学するフィンランド人女性のラウラ。恋人と一緒にロシア北部のムルマンスクにある岩面彫刻を見に行く予定だったがドタキャンされてしまう。1人で旅をする事になったラウラだが、同じ客室で相席になった男性リョーハと出会う。最初こそは彼に嫌悪感を抱くも、次第に心を通わせていく様子を描いたヒューマンドラマ。

フィンランド発の冬にピッタリな映画。1人の女性が経験する寝台特急列車での旅と交流。北欧映画らしく良い意味で淡々として、余計な演出は挟まない。

観客側も同乗している1人になったような気分。全く性格の違う2人が同じ客室で気まずさもありますが、その気まずさから2人が笑顔になっていく過程も丁寧で映画としての見せ方も流石。 

終盤での展開も型破りな恋愛的な感じで、見終わった後も不思議な余韻が残りました。今の時期なら間違いない作品だと思います。
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