すごく久し振りにニコケイを拝む。
映画スターのニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ)はキャリアに行き詰まり、苦悩の日々を送っていた。そんな彼にスペインの大富豪ハビ(ペドロ・パスカル)の誕生日パーティーに参加すれば報酬100万ドルが得られるオファーが舞い込む。映画の趣味が合った事でニックとハピは思わず意気投合するが—— 。
ニコケイが"ほぼ"本人役。
多額の借金を抱え、望む役にも恵まれない。妻子とも別れて暮らすニックはrealニコケイとも重なる。かなりの浪費家で日本円で億単位の借金があったそうだけど、仕事を選ばずに多くの映画に出演し、現在は全ての借金を完済済みなんだそう。どこか落ち目なイメージがあったのは確か。
映画の話で盛り上がって、とにかくイチャイチャするニコケイとペドロ・パスカル。愛すら感じるおっさん達の戯れ合い。
ストーリーとしては、ハビの正体が実は国際的な犯罪組織の首領だとして、CIAのエージェントがニックに接触。誘拐されたスペインの首相候補の娘マリアの監禁場所を探るよう依頼するという展開。
コメディにもアクションにもどちらに振り切れる訳でもなく、個人的にはあまり刺さらず。
映画ネタのセリフの応酬を楽しむだけ、という感じ。正直、ニックが半分ラリってるし、スペインの首相候補の娘が誘拐されているという緊迫感が薄過ぎる。
『パディントン2』を推すニックには大賛成。パディントンはマジ最高。
ラストシーンでデミ・ムーアがチラリと出てきた所は巻き戻して二度見した。
ニコケイにはどうしても『ザ・ロック』『フェイス・オフ』あたりの活躍を期待しちゃうけど、あの頃の栄光を忘れなきゃいけないのは本人ではなく、他の誰でもない観客の我々なのかも。