【枯れた花も水を得て最後に美しく咲く】
伝説のヘアメイクドレッサーでありゲイとして生きたが、晩節を汚して引退し今では老人ホームで暮らすパット。
ある日弁護士が彼のもとを訪れ、かつての顧客であったリタが亡くなり、彼女はパットに死化粧を頼みたいと遺言を残していたと知らされる。
生前のわだかまりから一度は断るパットだが、自分にも時間が限られていることを悟り、引き受けることにする。
しかしリタの亡骸になかなか近づくことができずあちこちに寄り道をするパット。
早世したパートナーのデビッドやゲイ仲間のユーニスの思い出、あちこちで出会う人達、そしてリタの孫との交流を通して意を決したパットはリタの髪を触る…
トッド・スティーブンス監督の地元に実在した人物を主演ウド・キアーが好演した笑って泣ける佳作。