1968年生でミラノ出身のM・フランマルティーノ監督は、長編1作目『Il Dino』(2003)が第44回テッサロニキ国際映画祭や第20回ワルシャワ国際映画祭で受賞を重ね、第2作『四つのいのち』(2010)は第63回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ映画賞を受賞している。11年振りの新作となった本作では撮影に名手レナート・ベルタを迎え、第73回ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞など3賞を受賞。第34回東京国際映画祭でも上映された。ドラマではあるものの、セリフを用いず、大自然の中の人の営みを美しい映像で描いていくスタイルを特徴としており、本作においてもドラマを再現したドキュメンタリーと呼ぶべき独自の世界を完成させている。 1961年、イタリア南部のカラブリア地方に位置するポリーノ山の洞窟に探索隊が派遣される。若者たちで構成される探索隊は洞窟の入り口にテントを張って準備を進める。狭い穴のなかに縄梯子を下ろし、少しずつ穴の底に向かって潜り続け、地中洞窟の地図を作っていく。一方、山の上では老いた羊飼いたちが伝統的な暮らしを続けている。独自の発声で家畜に呼びかけ、美しい山間で放牧する。しかし老人のひとりが病に倒れ、仲間が介抱する。そして洞窟の中の探索隊はさらに深く潜っていくのだった。
時は 1950 年代。 かつては安息の地と呼ばれ、息を呑むような美しさを 誇った栗の森に囲まれた、イタリアとユーロスラビアの国境地帯にある小さな村。 第二次世界大戦終結後、長引く政情不安か…
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