【ケネス・ブラナー監督の自伝的映画】
遊びに興じる子供達の元気な歓声が突如としてプロテスタントによるカトリックへの暴動によって打ち破られるオープニング。
これが繰り返される生活のなか、しばしば仕事で不在になる父親はイングランドへの移住を主張し、家族を見守る母親はベルファストでの生活を続けることを望む。
少年時代のブラナーを投影した主人公バディ(9)はクラスの女の子への恋心や上級生に唆されての悪さをしながら宿題をこなす学校生活を送り、親も先生も教えてくれない人生のTipsをおじいちゃんから教わりつつ成長していく。
ほぼ全編モノクロで混乱のベルファストを描き、最初と最後にカラー映される現代との対比が北イングランド訛りの英語と合わせて胸に温かいものが残る作品。
ラストのお婆ちゃん、いいわー