このレビューはネタバレを含みます
仮面ライダーセンチュリーwithセイバー&リバイス、では???もう中尾くん&古田さんが主演。現行ライダーたちはおまけ。科学と親子をめぐるなかなか骨太なストーリーだった…
単純に未来の可能性!とか言われても響かないひねくれた人間だけど、秀夫が新幹線に乗りたかった→代わりにしんいちくんと乗ってやれ、のところで完敗です、これはいい話…漠然と未来とか言われても知らんがなだけど、個人の素朴な思いにまで丁寧に落とし込まれるともう…
俺の切符はまだこんなに新しい、とかももう、50年重ねてきた秀夫と時間を飛んできた龍之介の、異なる時間を過ごしつつも同じ思いだった、てのが響いて…
だってお父さんは科学者で、結局息子も整備技師ってことは似たような道に進んでるわけじゃん!?そして新幹線なんてまさに、「人を幸せにするための科学」なわけで…!父親の思いはちゃんと息子が実現してたんですよ…!
ほんとに、中尾くんと古田さんのお芝居がすごくすごくよかったです。この2人の映画。仮面ライダー要素すらもはやおまけでいいくらい。
あと中尾くんの衣装が絶妙だった。昭和感と近未来感があるのに、現代っぽさはあまりない。
まあ、子どもを愛していない親なんていない、って言葉はちょっと引っかかりましたが。だってリバイス本編で子供への愛に序列をつけてる親ならいたじゃん?あのエピソードは、安易な仲直りエンドにしなかったことがすごく好きで。親を好きになれなくてもいいよ、っていう赦しのメッセージをついにニチアサが発してくれた…すごい時代や…!と思ってたので…
百歩譲って、映画で言うのはオッケー、と思うことにしようかな。親が映画館に子どもを連れてきてくれるような家族であれば、まあまあ平和だと思われるので…
いつの時代も狩崎が最強ということだけはわかった。序盤の2071年の時点ではまだ2021年のストーリーが発生してないけど、このときすでに自分が龍之介を見つけるはずってわかってたのかな?
そして行け!ワタシの仮面ライダーたち!の狩ちゃんすごい楽しそう(笑)こんなの夢のガンバライジング実体化版じゃん(笑)まあしかし彼自身の開発した技術ですからね、存分に楽しんでいただいて。50年間これ作ってたんだもん、退屈しなさそう(笑)
ここ、さくらは女性ライダー縛りだったけど、それでもこんなに変身できるライダーが増えてることにちょっと感動した…!
最後は大集合バトルするのかな、と思ったけど、集合したのは各地に散る前だけっていうのも良かった。離れていても家族/仲間、ってテーマが際立つ。まあ自分は倫太郎の「組織が家族なんです」って考え方が好きだったのに結局リア充路線かーい!ってのは許してないんだが。
各地のバトルではデモンズとサーベラが協力したところがよかった!!昆虫ライダー!!しかしここ、暗い環境にデュランダルとカリバーのチョイスはちょっと見づらかったかな…
あと序盤のバトルでは、蓮がちゃんと言うこと聞ける素直な子になってて、大きくなって…!と親戚のおばちゃんみたいな気持ちに。まあ賢人くんだったから従っただけかもしれない…。
もう若林司令官の正体バレ前提なのね…いや、ギリギリ先週話の前の時間軸で、まだヒロミさんたちは知らない…?
カメレオンデッドマンに殴られるデモンズ、ってシーンがしんどかった…(泣)
よく見るとレギュラーのデッドマンズもちゃんと先週の話の感じになってるのね。アギレラ様にほめられたくってニッコニコで見つけました!とか言ってるかわいいフリオくんと、ちょっと何か含みありそうなオルテカ。
飛羽真が「約束を破ると苦しい」って言うところすごく良かったんだけど、飛羽真が明確に約束破ったことってあったっけ…?とちょっと引っかかった。なんだかんだ有言実行してきたから…ルナを救う、も、ちゃんと約束守ってくれてありがとう、ってなってなかったっけ?飛羽真の中でまだ後悔があるのか、あるいは、こっちの方がありそうだなと思うのは、Vシネ深罪の三重奏の話してる…???いやでもあれは8年後では…???
本郷猛が本郷猛だった…もう、あの、藤岡真威人くん主演で丸々1本、いや1年やりませんか!?登場シーンは短いけど強烈なインパクトを残していった…
動きがちゃんと昭和。現代的なしなやかさはなく、1つ1つの動作をぴたりと決めていく。センチュリーは、同じ遺伝子を持つ人間の身体を借りないとって言ってたけど、これがまさに、遺伝子のなせるわざ!!!
でも最後の幻影は、うわーーーリバイスのそういうとこ!!!!ってなったな…リバイスは力こそパワーっていうか、力があるかどうかが全て、力があるのが○、力がないと✕、って思考が土台にあるから、本郷猛にもあんな、力をくれてありがとう的なことを言わせてしまう…そうじゃないだろーー!!!感謝ももちろんゼロじゃないだろうけど、それだけなわけないだろ!!!その境地に至るまでいろいろあるだろ!!!
一輝がほぼ初対面の龍之介からもおせっかいって言われてて笑ってしまった。
今回、スタンプの宿主だからか狩崎のベルト開発のおかげか、「センチュリーじゃないと攻撃が通らない」っていう設定で、もうちょっと、一輝の独善性に踏み込むのかと思ったけど、龍之介と秀夫の話がメインなのでそんな暇はなかったな。
一輝のおせっかい、自分はどうしても好きになれないんですよね。個人の課題は、どんなに力不足だろうが無様だろうが、その課題を抱える本人が立ち向かわないと意味がない、と思ってるので。一輝が代わりに解決してあげても、その人のためにならないし、なんなら邪魔ですらある。
だから、何にでも首を突っ込む一輝が、俺じゃダメなのか…!?ってちょっと落ち込んでほしかった、というのはある。そのうちテレビでこのへん突っ込んでくれるだろうか…。
セイバーは個々の推しとは別に、あのわちゃわちゃ感の物量で押してくる感じも嫌いじゃないので、しあわせ湯でのラストシーンがすごく好きです。ライダー女子会が成立してるのすごくないですか!?戦隊コラボでの女子会はあったけど、ライダー3人+ママさん!!!
推しの賢人くんは、飛羽真との絡みがほぼゼロなのは悲しかったけど、お風呂でお湯かぶって、ほどよく美しいのに躊躇なく崩していくその変顔が見れたので1000点です。
エンドロールはあれ、最強フォームなの?中間フォームなの?また論争を呼びそうな…。