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やがて海へと届くのatamatamaのネタバレレビュー・内容・結末

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

うーん。どう言うたらええのやろ。
本当に震災の話は必要あったのだろうか。
いやね、「感動ポルノかっ!」とか「不謹慎だっ!」とかを言いたいんやなくて。
なんかこう…チグハグ感?があるというか。
喪失からの再生を描きたいの?
時間は残酷にも流れていくって事を描きたいの?
人の多面性について描きたいの?
なんや感情の置き場所がないよね。
すみれ視点で見る初めて会った日の時のBGMとか凄いホラーやったけどな。
作品の一貫性が無いからよく分からん感情になんねんな。
すみれが謎なんよな。
行動もそうやけど、キャラとして謎。
チューニング合わせて生きて、その人の望む姿になろうとする。
カメラを構えるのは、聞き手側になる事を選んでるからかな。
引き出して引き出して相手の望む自分になる為?
かと思えば意外とそうでもないし。
このままいけば、真奈が望むすみれを演じなければいけないから「ずっと一緒にはいられない」って彼氏に言ったんかね。
真奈が望むすみれはきっと、キスをしてくれる相手なんやろうな。
恋人になりたかったのかな。
だから真奈は恋愛対象になり得ない歳上の楢原さんとはよく喋れてたんかね。
それと楢原さんが根本的にすみれと一緒やからやろうな。
自分の本当の好きが分からなくなる様な人として描いてるもんな。
すみれには楢原さんと同じで、自殺願望めいた物があったのかね。
だから一人で旅をしたんやろうか。
深い深い心の奥底に沈めたすみれ自身には希死念慮があったのかも。
って考えるとなんとなく分かってくる部分もあるんやけど、やとしたら震災の部分はちょっとキツくなってこない?
こういう事なのよ。チグハグ感。
なんかモヤモヤしちゃうな。
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