劇場で鑑賞できたのを自慢できそうな傑作。(誰に自慢するのかわからんが)
前作が『貴族のボンボンが策略によって家を潰され領地を没収されて、砂漠に放り出されて超困る』ってシンプルなストーリーだったのに比べて、世界観の全体像が朧げに見えてきた今作はより多層的で複雑な物語世界を楽しめた。
前作をポールの立志伝として見ると、今作はチャニの物語でもある。
あのラストは、ポールの立身出世伝とすれば(残酷な選択ながら)それなりにハッピーエンドにも思えるが、チャニからすれば最愛の人の最大の裏切りだし、この先宇宙を巻き込む大戦争の火蓋を切って落とされた瞬間でもあって、観終わってモヤモヤしちゃった。(そういう原作なんだろうけど、超長そうで原作まで読む勇気が出ない)
19本目