さくらんぼ

カッコーの巣の上でのさくらんぼのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.0
なんでこの題名なんだろう?と思い調べてみた。

「カッコーは托卵という習性を持つ鳥で、自分は巣をつくらず、他の鳥の巣に自分の卵をまぜて育てさせる。それだけでなくカッコーの子どもは孵化するとその巣に本来いた雛や卵を殺してしまう。その巣の親は自分の本当の子どもたちが殺された事も知らずに、カッコーの雛に餌を与え続ける。

そんな理由からか、『cuckoo』はcrazyを表すスラングであり、『cuckoo’s nest』精神病棟という意味が込められている。」とのこと。

そしてこの原題は

『One Flew Over the Cuckoo's Nest』

なるほど。


以下ネタバレになるかもしれません。





ジャック・ニコルソン演じるマクマーフィ、精神病院を取り仕切るラチェッド婦長。
そしてそこに入院している精神病患者たち。

刑務所での労働から逃れるため、精神病を偽りこの病院へやってきたマクマーフィが精神病患者達に生きる喜びを与える物語と思っていたけど、題名の意味を知りすごくしっくりきた。

この作品は入院患者の一人ネイティブアメリカンであるチーフの物語でもあり、そう考えると原題がラストが沁みる。
ネイティブアメリカンの歴史を知るともっと沁みる。



観て良かった。
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